太陽光発電設備のケーブル盗難対応について(注意喚起)
2023/02/13
近年、太陽光発電システムでのケーブル盗難事故が全国的に多発しております。
これまでの被害では、特に夜間、人が近づきにくい設置環境で、中規模から大規模の発電設備に多く見受けられると言われています。
ケーブル盗難は、事業者にとっての損失だけではなく、近隣住民の防犯に対する懸念や再エネ電力の供給停止など、エネルギーの安定供給や地域の安心・安全の面でも無視できない問題だと考えております。
太陽光発電設備を運営している皆様におかれましては、地域の安心・安全、並びに地域との共生を最優先頂き、改めて以下の対策例を参考に、防犯対策の強化と保守運営の再点検などの対応をお願い申し上げます。
1. 設備設計面での配慮・対策例
1)露出(コロガシ)配線はなるべく避ける
2)地下埋設配管とハンドホールのロック設計
3)フェンス・柵・鍵など防犯対策強化、草刈により所内が外から見える
4)セキュリティーシステムの導入、侵入アラートシステムによる夜間監視
5)侵入者に対して光と音で威嚇する設備や記録可能な監視カメラの設置
6)監視システムのケーブル管路の保護など
2. 運営面での配慮・対策例
1)ケーブル盗難異常検知と緊急駆け付け対応
2)近隣の方々や発電所間の防犯協力、地域共生の推進による防犯体制の構築
3)警備会社等を活用した防犯対応強化
4)動産保険ならびに休業損害保険等の加入による損害対策
(なお、防犯対策や対応が不十分な場合には保険が適用されない場合があります)
事業者にとっての抜本的な対応が難しいなか、近隣の方々との治安協力・地域共生の推進や、
定期見回りなどで効果を上げているケースもございます。
太陽光発電設備のケーブル盗難対応については、より注意を払って頂き、社会のエネルギーインフラとしての責務を果たしていけるようにお願い申し上げます。