住宅用システム

設置までの流れ②初期費用0円ソーラーサービスの場合

住宅用太陽光発電システム システム構成例

※新築の場合は、住宅会社を通じて提案

※一般的に無償譲渡後の廃棄は、お客さま責任となります。

①プランニング依頼(見積もり)

②利用可否結果連絡…見積もり・プランニングにより、ご利用可否の結果を連絡。プランの説明提案実施。

③サービス申込・契約…ご契約者様からの契約申し込み。重要事項の説明を行い、契約締結。

④現場打合せ・施工…住宅会社現場監督若しくはお施主様と業務委託施工会社にて工程打合せし、施工実施

⑤サービス開始…系統連系後、引き渡し。ご利用時の説明実施(停電時の使用方法など、説明パンフレットの提供)

⑥サービス終了…点検を行い、お客様へ無償譲渡

チェックポイント1 計画

①初期費用0円ソーラーサービスについて知る

初期費用0円サービスについて、一般的な知識を身に付けましょう。実際にサービス事業者に相談する時も、ある程度の情報を知っていたほうが話はスムーズに進みます。

  • インターネットでサービス事業者のホームページを見る

  • 太陽光発電の展示会やイベントに参加する

  • 複数のサービスのカタログを手に入れ、見比べる

  • すでにサービスを利用した人の話を聞く

 

②自宅の屋根について知る

太陽電池モジュールを設置する屋根について調べましょう。屋根の面積や形状、方位や傾斜などは発電量に影響します。自宅の設計図面があれば、用意しておくといいでしょう。さらに、周りに高層建築物や樹木など太陽光を遮るものがないか見ておきます。

③今使っている電気料金について知る

毎月どのくらい電気料金を支払っているか、どのくらい電気を使っているか調べてみましょう。通常、一般家庭での電気契約は、昼間も夜間も電力料金が同じ「従量電灯」になっています。これを、昼間と夜間の料金が異なる「時間帯別電灯」に変更すると、電気料金を節約できる場合があります。

「時間帯別電灯」は、昼間は従量電灯料金単価より割高、夜間は割安に設定されているので、割高の昼間は太陽光発電でまかない、夜間は割安の料金で電力を買うことができるためです。

④調査、見積りを依頼する

事業者に、サービスが利用可能か調査と見積りを依頼します。サービス事業者は、周辺環境、屋根(大きさ、方位、形状、勾配等)や設置機器等のサービスの利用条件を満たしているか、確認をします。この時、自宅の設計図面や検針票などを準備しておくとよいでしょう。また、複数のサービス事業者に見積を依頼して、比較検討することをおすすめします。

⑤事業者を比較する

サービス事業者を比較するポイントとしては、「月額費用」「契約内容」「利用条件」「その他費用」などがあります。総合的に判断しましょう。

  • 月額費用

    自家消費分の電力料金や太陽光発電システムの利用料金等、毎月かかる費用について契約期間中にどれだけかかるかを確認しましょう。
  • 契約内容

    契約期間や保証内容について、また、契約期間終了後の太陽光発電システムの取扱いについて確認しましょう。
  • 利用条件

    サービスによっては、利用できない住宅や設置できない機器(蓄電池やV2H等)、契約者の年齢制限があります。
  • その他費用

    既築物件での足場や工事費等、別途費用がかかる場合があります。

チェックポイント2 申込み決定

①事業者との商談時のポイント

販売業者との商談
  • 一方的な説明でなく、こちらの要望や条件を聞こうとしているか?

  • 設置目的を理解し、「我が家に“最適”」を提案しようとしているか?

  • メリットだけでなくデメリットも説明してくれるか?

  • 現地調査をしっかりしてくれるか?

  • 制度や補助金等の最新情報を理解し、わかりやすく説明してくれるか?

  • 有償/無償の保証制度について説明してくれるか?

  • 落雪事故や反射光問題への対応についても説明してくれるか?

  • 保守点検及び廃棄の際の取り扱いについて説明してくれるか?

  • 具体的な施工方法や施工上の懸念点の有無についても説明してくれるか?

  • 雨漏り等の設置後のトラブルに対応する保証制度があるか?

  • サービス内容(利用条件、料金体系、提供方法やオプションの有無等)についてわかりやすく説明してくれるか?

  • 設置する太陽光発電システムの仕様、設置方法について説明してくれるか?

② 見積もり・契約時のポイント

  • 見積りは“一式”でなく、内訳(機器・工事内容毎)が記載されているか?

  • 見積書には日付、会社名、担当者名が記載され、捺印がされているか?

  • 現地調査を実施した上で作成した設計図面(配置図、配線図)が添付されているか?

  • 経済性シミュレーション資料が提出されているか?

  • 契約書・保証書を見せながら説明してくれるか?

  • クーリング・オフ制度の説明をしてくれるか?

  • 契約をしつこく迫ったり、急がせたりしていないか?

  • メーカー認定の「施工ID」を取得しているか?

  • 工事の際のトラブルに対応する保険に加入しているか?

  • サービス期間(開始予定日)について契約書に記載されているか?

  • 途中解約や禁止事項について説明してくれるか?

  • サービスの内容(利用条件、料金体系、系統電力供給の有無、維持管理等)について説明してくれるか?

  • サービスの提供方法やオプション、工事費用負担、足場費用等について説明してくれるか?

  • サービス期間中についてすべきこと(停電時の利用方法や点検等について)を説明してくれるか?

  • サービス満了後についてすべきこと(保証の有無、撤去する場合の廃棄費用の有無等)を説明してくれるか?

③後悔しないために! トラブル回避を心掛けるコト

甘い言葉には充分に注意を!しつこいセールスや強引な勧誘はキッパリ拒否!

  • 今日だけの特別プラン!今契約しないと損しますよ!

  • モニター制度を利用できるあなただけの特別プラン!

  • 必ず●●●kWh発電します!

  • メンテナンスフリーで半永久的に使えます!

  • こんなに説明したのに契約してくれないと困ります!

  • 今日は契約頂くまで帰れません!

必ず複数のサービス事業者に提案・見積りをもらう!

正しい判断をするためにも、複数のサービス事業者に提案・見積りを依頼することをお勧めします。

他社より極端に異なるサービスには、“落とし穴”があるかもしれません。

口約束でなく、必ず書面で確認し保管する!

約束事項や説明された内容は必ず書面で残しましょう。

クーリング・オフ制度を利用する際にも、領収書や契約書があれば安心です。

こんなトラブルも!

反射光問題

ご自宅の屋根に取り付けた太陽電池モジュールからの反射光が眩しいというクレームが、近隣住宅から寄せられることがあります。思わぬトラブルを避けるためには、事前の確認が大切です。

落雪事故

太陽電池モジュールに積もった雪は滑り落ちやすくなっています。落雪により周囲の器物や人身に損傷を与える恐れがある場合は、雪止めの処置等の適切な対策が必要になります

チェックポイント3 設置

太陽光発電システムを設置するための工事を行います。

工事には大きく分けると太陽電池モジュールなどの機器を取り付ける機器設置工事と取り付けた機器の電気配線を行う電気配線工事があります。

①施工の事例

イラスト1

屋根に太陽電池モジュールを設置するための架台を取り付けます。

イラスト2

架台の上に太陽電池モジュールを取り付けます。

イラスト3

設置完了。

イラスト4

太陽電池モジュールで発電した直流の電気を、ご家庭で使える交流の電気に変換する「パワーコンディショナ」を取り付けます。

イラスト5

発電量や環境貢献効果を表示する「モニター」を取り付けます。

イラスト6

電力量計を取り付けます。余った電力を売るための「売電用」と電力会社から購入した電力を計る「買電用」の2種類あります。

このほか、太陽電池モジュール / 接続箱 / パワーコンディショナ / 分電盤への電気配線工事を行います。

②竣工検査と引き渡し

竣工検査が行われ、機器の取り扱いについて説明を受けます。

チェックポイント4 連系

余った電力を電力会社へ売り、不足した電力を電力会社から買えるよう、電力会社と「電力受給契約」を行います。設置業者の立ち会いのもと、太陽光発電システムが正常に運転しているか確認します(連系立会い)。

連系

チェックポイント5 運転開始

電力会社との契約が終わったら、いよいよあなたの自宅が発電所になります。発電量モニターで、我が家の太陽光発電システムがどれぐらい発電しているのか見てみましょう。

運転開始

①保証書を受け取る

設置業者からメーカー発行の保証書を受け取ります。大切に保管して下さい。

メーカーの保証書以外に、設置業者が独自の保証書を発行することもあります

②正常に動いているか定期的に確認する

モニターで発電量をチェックするようにしましょう。

また、一部モニターに関しては発電量を自動で記録しているものがあります。「発電量が少なくなっていた」「売電量がゼロになっていた」などのトラブルの兆候を見逃さないためにも、毎月の発電量を確認しておくといいですね。

③故障かなと思ったら

お手元の取扱説明書(なければ各メーカーのホームページから入手)に記載されているセルフチェックを実施してください。それでもトラブルが解消しない場合には、販売店もしくはメーカーにご相談ください。